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【No.3】2024年に注目すべき3つのメガトレンド

Financial ダイレクト | 経済メディア

From:チャールズ・ミズラヒ


株式市場で40年以上のキャリアを持つ投資のエキスパート。23歳の時に自身の資産運用会社を立ち上げると、7年連続で全米No.1のリターンを出すことに成功。その手腕は瞬く間に知られることとなり、ゴールドマン・サックスやJPモルガン、クレディスイスなど世界トップの金融機関から資産運用を任されるように。また、35歳の時にはコモディティ・トレーダーとしても全米No.1のリターンを出した実績を持つ。2011年には、当時メディアから「今後株価が上がることはない」と酷評されたAppleとMicrosoftを推奨。それぞれ1,300%以上のリターンをもたらすこととなった。彼の洞察はNewYork Times、Barrons、Wall Street Journalをはじめ多数の経済・金融メディアで取り上げられている。また、彼が執筆するニュースレターは7万人の顧客に購読されており、その中にはメリル・リンチ、モルガン・スタンレー、JP・モルガンなど世界トップの投資銀行も含まれる。

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これまで2024年に注目すべきメガトレンドについて2つ紹介してきたが、最後となる3つ目のトレンドについてお伝えする。

今回紹介するのは、「ヘルスケア」トレンドだ。

米国では高齢化と長寿化が進んでいる。

中でも特に注目しているのは、1946年から1964年に生まれたベビーブーマー世代だ。

米国国勢調査によると、現在60代〜70代に当たるこの世代は7,000人に及ぶ。

2000年時点、総人口に占める65歳以上の人口は12.4%ほどであったが、2020年には16.9%に。

2060年には25%まで増加すると予測されているのだ。

出所: statistaのデータをもとにFinancialダイレクト作成


100年ほど前(9%)と比べると、その値は2.7倍以上。

いかに高齢化が進んでいるかわかるだろう。

実際、これまでどこの病院に行っても、私と同世代かそれ以上の人たちで混雑しているのを目にしてきた。

股関節の置換術や白内障の手術、ペースメーカーの点検など多くの体のメンテナンスが必要となってきているのだ。

現時点でさえ、米国は世界最大の医療支出大国である。

事実、2019年の米国民一人当たりの医療支出は約150万円。
(1ドル150円で計算)

2位以下との差は1.4倍も開いている。

出所: OECD Health Statistics 2021のデータを基にFinancialダイレクト作成

この値は今後もますます増加することだろう。

医療費の増加はヘルスケア業界に属する企業にとっては追い風となる。

たとえ不況やインフレ、金利変動などがあったとしても、数十年間のトレンドが止まることはないだろう。

メガトレンドが勝利をもたらす


2020年、新型コロナウイルスの真っ最中の時から、私はこのトレンドに注目し続けてきた。

ヘルスケア業界はパンデミックの影響で手術の機会が激減。

先行きが見えないこの業界は、希望を持ちにくい時期が続いていた。

当時、この業界の銘柄を推奨した際、何度も「正気を失ったのか?」と批判されたものだ。

しかし、私はこれらのノイズには耳を貸さなかった。

メガトレンドの中にいる事実と分析が正しいと考えていたのだ。

では、結果はどうなっただろうか?

Iシェアーズ・ヘルスケアFTEはパンデミックが開始した2020年3月から60%以上上昇。
(12月22日時点)

出所:TradingView
※将来の投資成果を保証するものではありません

2020年6月に推奨したヘルスケア企業の株価は175%近い上昇を遂げ、今も成長を続けている。
(12月22日時点)

出所:TradingView
※将来の投資成果を保証するものではありません

メガトレンドはパンデミックなど一時的なノイズがあった時にも、私たちに大きな利益をもたらしてくれた。

今後数十年もこのトレンドは続くだろう。

さて、これまで3回にわたって、2024年に注目する3つのメガトレンドについてお伝えしてきた。

まとめると、

✔︎エネルギー
✔︎半導体
✔︎ヘルスケア

の3つだ。


メガトレンドは不況、インフレ、金利変動などには左右されない。

あなたもぜひこのトレンドに注目し、2024年を良い年にしてほしいと思う。

〜編集部より〜

ミズラヒさんが2024年に注目する3大トレンド。

その中でも特におすすめの業界と企業の情報について、こちらの動画にて解説しています。

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