「0.0002%」
From:チャールズ・ミズラヒ
あなたは学生時代、科学は得意だっただろうか?
私は高校時代、化学と生物が大の苦手教科だった。
テストでは毎回点数が悪く、何度も単位を落としていたほどだ。
しかし、そんな私でも、「ゲノム解読」が人々の生活にどれほどの影響を与えるかを知り、胸の高まりが止まらない。
なぜなら、それはあなたや私、そして愛する人たちが受ける医療を根本的に変えようとしているからだ。
医療の革命
人間は誰もがDNAを持っている。
目の色から身長、さらには髪がカールしているかストレートであるかに至るまで、あらゆるものがDNAによって決定される。
そして、そのDNAの中にある遺伝情報を全て集めたもの…通称「ゲノム」に今注目が集まっているのだ。
ゲノムが重要なのは、医師がそれを使って、がんや腫瘍など、細胞の異常を探すことができるからだ。
さらには、病気の原因を見つけるのはもちろん、症状が出る前の治療も可能にする。
ゲノムを理解することは、これまでの医療界に大きな革命を及ぼすのだ。
実際、この技術は、すでに私たちの役に立っている:
・がんやアルツハイマー病など、回復が困難と言われる病気を早期発見、治療が可能に
・COVID-19との闘いにテクノロジーを提供
・子どもの知的発達の遅れの原因を解明し、治療を施す
そして間もなく、医師達は患者のゲノムに含まれる正確な情報に基づいて、大きな病気や健康状態の予測など、個人に合わせた医療プランを立てるようになるだろう。
最終的には、すべての人の生活の質が向上し、ますます健康に長生きすることが可能になるはずだ。
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とはいえ、こんな疑問を持たれる方もいるかもしれない。
「このような革新的技術は、研究・開発に莫大なコストがかかり、実装にはまだ時間がかかるのではないか?」
その通り。
確かに、昔はそうだった…
0.0002%
2000年代初頭、1人のゲノムの配列を調べるのにかかったコストは、およそ1億ドル近くだった。
現在、世界の総人口は、80億人を超えている。
仮に、それぞれに合わせた医療プランを立てようと、全人類のゲノムを調べようと考えたら、かかるコストは…
80京ドル。
2022年の世界のGDP合計量、10兆ドルと比べるとその8,000倍だ。
8,000年かけてようやくゲノム調査にかかるコストを生み出すことができる。
8,000年後に「あなたがかかりそうな病気のリスクが分かりました」と言われても、なんの意味もないだろう。
当時、ゲノム編集技術が実用化されることなど、夢のまた夢だと思われていた…
しかし、今は違う。
現在では、わずか200ドルに。
2000年代初頭の0.0002%の額で自分のゲノムを調べることができるようになったのだ。
さらに、装置はより手軽なものになり、
今では手のひらサイズの機械で、ゲノム解読が可能になっている。
数年後には、非常に珍しい疾患から不治の病と呼ばれる難病まで、誰もが診断・治療を受けられるようになるだろう。
だからこそ、ここ数年でゲノミクス業界の株価は密かに上昇を続けている。
2017年から2021年半ばにかけての数年間で520%も上昇。
これは、米国市場平均のおよそ6倍の成長だ。
これはまだほんの始まりに過ぎず、今後ゲノム企業はどんどん世の中から注目が集まるようになると分析している。
ぜひゲノム業界について注目してみていただきたい。
~Financial ダイレクト編集部~
ミズラヒさんが今、注目するゲノム業界。
中でもNo.1と評価しているのが、この企業です。
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