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史上最高の打者から学んだ“科学的な投資”

From チャールズ・ミズラヒ

7年連続全米No.1にも選出。世界トップの投資銀行も頼る情報源

株式市場で40年以上のキャリアを持つ投資のエキスパート。20歳の時に、ウォール街でキャリアをスタート。その後、23歳の時に自身の資産運用会社を立ち上げると翌年1987年から1993年の7年連続で全米No.1リターンを出すことに成功。その手腕が瞬く間に知られることとなり、ゴールドマン・サックスやJPモルガン・クレディスイスなど世界トップの金融機関からも資産運用を委託される。また、35歳の時にはコモディティ・トレーダーとしても全米No.1のリターンを出した実績を持つ。世の中の数多ある情報から“ノイズ”と“シグナル”を見極めることを得意とし、2011年には、当時メディアから「今後株価が上がることはない」と酷評されたAppleとMicrosoftを推奨。それぞれ1,300%以上のリターンをもたらすこととなった。また、ブラックマンデー・ITバブル・リーマンショックを事前に予見し、当時の顧客を22%、78%、50%の暴落から守ったことで知られる。現在は主に個人投資家向けの活動に従事。彼の記事はNewYork Times、Barrons、Wall Street Journalをはじめ多数の経済・金融メディアからも取り上げられている。また、彼が執筆するニュースレターは7万人の顧客に購読されており、その中にはメリル・リンチ・モルガン・スタンレー、JP・モルガンなど世界トップの投資銀行も含まれる。

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あなたは「テッド・ウィリアムズ」をご存知だろうか?

彼は、ひょろ長い風貌と華麗なスイングから『スプレンディッド・スプリンター(華麗なるトゲ)』の異名で呼ばれたメジャーリーガーであり、
数々の偉業を達成した球界屈指の打者であった。

引用元:https://griffinmuseum.org/ted-williams-and-arthur-griffin/

そして、今もなお「史上最高の打者」と称されている。ウィリアムズが史上最高の打者になるために行ったことはより良い投資家になるためにも共通することである。

私も彼の考え方を取り入れて、投資の方法を大きく変えた。今日はウィリアムズの考え方の秘密とその使い方をあなたに教えよう。

史上最高の打者“テッド・ウィリアムズ”

彼は1939年からアメリカメジャーリーグのチーム「ボストンレッドソックス」で19年間プレーをしていた球界屈指のメジャーリーガーであった。

出典:wikimedia commons

事実、プレイヤーとして数々の歴史的な成績を残している。その名を最も世に知らしめたのは1シーズンで「打率4割」を記録したことだ。

一般的にシーズンを通して「打率3割以上」が一流のバッターの目安である。

例えば、イチロー選手は、シーズン最高打率は3.8割
松坂大輔選手は3割、大谷選手は2.7割ほど。

しかし、デッド・ウィリアムズはそれを大きく超え、今でも「最後の4割打者」と呼ばれている。さらにそれだけではない。

最高の打撃技術と四球を選ぶ能力を兼ね備えていたため、ほとんどのシーズンで出塁率No.1。生涯出塁率も482とMLB歴代No.1であった。

テッド・ウィリアムズは史上最もアウトになりにくい打者であり、「史上最高の打者」だったのだ。生涯を通じてここまで成績を残すことができたのは、ただの運ではない。そこには安定的に結果を出すための方程式があった。

世界一の投資家も参考にする“打撃法”


その秘密を教える前に、なぜこの選手を知ったのかをお話ししたい。実は、自分の部屋にはこの選手の写真を置いているくらい好きなのだ。

そのきっかけは、数年前…ウォーレン・バフェットがウィリアムズと
始球式をする際に話していた内容を聞いた時である。

なんとあの世界一の投資家ウォーレン・バフェットは彼の打撃法を参考にしていのだ。

実際、バフェットはドキュメンタリー番組の「Becoming Warren Buffett (仮訳:ウォーレン・バフェットになるには)」の中でこのように語っていた。

「投資のコツは一球一球をじっと見守り、狙ったコースに入ってくる絶好球を待つことだ」

「Becoming Warren Buffett (仮訳:ウォーレン・バフェットになるには)」

まさにこれは、テッド・ウィリアムズの打撃法であり、私もその考え方と同じである。

あなたは全ての企業にスイングする必要はないのだ。自分の得意分野に入ってきたものだけを選んで投資をすることがとても重要である。

“ウィリアムズ”の打撃法

ウィリアムズ選手の話に戻そう。なぜこれほどまでに偉業を達成することができたのか?その秘密は、彼の書籍「バッティングの科学」の中で極めてシンプルに語られている。

引用元:Amazon

「ストライクゾーンを見極める事」

『バッティングの科学』

一体どういうことなのか…?ウイリアムズは非常に系統的で計算力のある男であった。ストライクゾーンを77のマス目に分け、それぞれの場所での打率を研究したのだ。

引用元:https://fs.blog/make-better-decisions/?

例えば、右隅では打率は2割しか打てなかったとしよう。反対の左隅では2.9割、他の部分では2.1割程度だったとする。

しかし、そこにボールが来たとしてもバットは振らない。彼は自分が最も打てるところ、打率が3割強、つまりヒットの球しかバットを振らないのだ。

全てにバットを振らない投資法

そして、この考え方が投資をする上でもとても大切である。投資ではアイデアを得るたびに野球のようにスイングをする必要はないのだ。

時には見逃し、自分に打てる球を選択することがとても重要である。世の中には無数の企業がある。しかし、その業界についてはほとんど計り知れないのではないだろうか?

私がそれに参入するかそれに投資するか答えは明白である。もし投資をしたとしても非常に不利な立場になるだろう。しかし、私には何年もかけて研究し、年々も投資してきた

半導体や中古車小売やファーストフード

これらが私の得意分野であることは間違いがない。つまり、自分がヒットを打てるストライクゾーンはどこなのか。どこに投資をすべきなのか。それを考えることがとても大切である。

そして、それ以上に最も重要なことは自分が勝つ見込みのないストライクゾーンの外の投資機会は思い切って見逃してしまうことだ。自分の得意な分野外の銘柄は見逃し、ヒットが狙える見込みのある銘柄にだけ投資をしよう。

P.S.

もしあなたがヒットを狙える銘柄をお探しなら、ぜひこちらの動画をご覧いただきたい。2023年の今、私が最も注目している"永久バッテリー株"について解説している。

P.P.S

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