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【何が違う?】SVB破綻でパニックに陥る投資家と…チャンスに変える投資家

From チャールズ・ミズラヒ

株式市場で40年以上のキャリアを持つ投資のエキスパート。23歳の時に自身の資産運用会社を立ち上げると、7年連続で全米No.1のリターンを出すことに成功。その手腕は瞬く間に知られることとなり、ゴールドマン・サックスやJPモルガン、クレディスイスなど世界トップの金融機関から資産運用を任されるように。また、35歳の時にはコモディティ・トレーダーとしても全米No.1のリターンを出した実績を持つ。2011年には、当時メディアから「今後株価が上がることはない」と酷評されたAppleとMicrosoftを推奨。それぞれ1,300%以上のリターンをもたらすこととなった。彼の洞察はNewYork Times、Barrons、Wall Street Journalをはじめ多数の経済・金融メディアで取り上げられている。また、彼が執筆するニュースレターは7万人の顧客に購読されており、その中にはメリル・リンチ、モルガン・スタンレー、JP・モルガンなど世界トップの投資銀行も含まれる。

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現実は"映画"のようには行かない

「素晴らしき哉、人生!」という映画を見たことがあるだろうか?

「素晴らしき哉、人生!」のポスター

舞台は1945年のニューヨーク。主人公のジョージ・ベイリーは、家業である「ベイリーブラザーズ・ビルディング&ローン」を継ぐことになった。

ビルディング&ローンは、低所得者層向けの住宅ローン会社。この会社は非常に良心的で、わずかな利子しかとらなかった。しかし、大恐慌によってたちまち経営は悪化。そしてある時、銀行への取り付け騒ぎが起こった。

預けていたお金を引き出そうと町民たちが押しかけてきたのだ。ジョージは彼らに、結婚式の費用として持っていた2,000ドルを配り、必要な分のお金だけを引き出すように説得。町民たちはジョージの助言を素直に聞き入れ、騒動は落ち着いた…

しかし、現実はこうは行かない。

シリコンバレー銀行破綻…約5兆円が消えた

シリコンバレー銀行(SVB)は、それほど幸運ではなかった。預金者の暴走を目の当たりにしたのだ。3月8日、預金者はたった1日で420億ドル(約5兆6500億円)を引き出した。これはSVBの預金全体の24%に相当する。

出典:Bloomberg

シグネチャー・バンクもその影響を受けた。SVBの破綻に怯え、顧客は100億ドル以上のお金を引き落としたのだ。

出典:Bloomberg

今、市場はパニックに陥っている。SVBの破綻に怯えた投資家たちによって、銀行株は急激に売られた。いくつかの銀行は、破綻の翌週には株価が60%下落。米国の中堅銀行であるファースト・リパブリック銀行はその中の一つだ。3月初めから80%近く下落している。

出典:Trading View

そして今、投資家たちの不安は、銀行株だけに留まらない。市場全体に広がっているのだ。もし、あなたのポートフォリオにもその影響が及び、不安な気持ちに駆られているのであれば、このことを心に留めておいていただきたい。

大きな利益を得るためには、「短期的な株価の変動」という試練を乗り越えなければならない。

株価の下落を"チャンス"に変える2つの質問

そして、あなたのポートフォリオにある企業について、この2つの質問を問いかけてみていただきたい。

①:事業の根本的な価値が変化したか?

最新の決算報告書と四半期報告書を読み、その企業の変化を確認する必要がある。その会社は長期的な成長を続けているのか?現実的な収益を計上しているのか?株主価値を高める努力をしているのか?スター性のあるCEOがまだ存在するか?

もし答えがYESなら、なぜ売る必要があるのだろうか。事業の価値は何も変わっていない。最終的には、株価はビジネスに追随するものであり、その逆はありえないのだ。

②:現在の株価で、その事業はお買い得か?

投資家としての「気質」を持っていない人がパニックに陥り、株を売る。すると、株価は下がる。これが投資の本質だ。

しかし、一つ目の質問でYESと答えたのであれば、株価の下落は「天の恵み」のようなものである。なぜなら、5年以上所有したい優良企業の株をさらにお買い得な価格でゲットすることができるのだから。割安になっているうちに買い増すことをお勧めする。

3度の下落を乗り越え、140%の株価上昇を実現

私は今年、株式市場が全く新しい時代に突入すると考えている。マイクロキャップ(超小型株)は特に、今日の市場で最高の機会を提供してくれるだろう。実際、伝説の投資家ピーター・リンチもこう言っている。

「お金を稼ぐ最も良い方法は、2、3年前から利益を上げ、成長を続けている小さな成長企業である」

例えば、私が注目しているヘルステック企業の1つは、すでに売上が0から5,100万ドル以上に成長している。率いるのは、優れた実績と確かな手腕を持つスターCEOだ。

同社はFDA(アメリカ食品医薬品局)に認可されたばかりの新薬を発売。2年以内に会社の収益は2倍以上になるかもしれない。実際、市場全体が約9%下落する中、同社の株価は140%以上に成長しているのだ。

ここで重要なのは、「141%」というのが真っ直ぐ上昇したわけではないということだ。もう一度チャートをご覧いただきたい。140%のリターンを得るためには、3回の大きな下落に耐える必要があった。

短期的な株価の変動は、大きな利益を得るために必要な代償なのだ。もしあなたがこの企業に投資していたとしたら、株を持ち続けただろうか?それともパニックになって途中で売ってしまっただろうか?

もし、その企業の事業内容や将来性、CEOについて全く知らなかったとしたら...多くの人はパニックになり売ってしまっただろう。しかし、私たちは違う。その事業の根本的な価値を知っていた。だから株価が下がった時、「買い増そう!」と読者に知らせたのだ。

機関投資家が見落としている"株式市場の宝石"

マイクロキャップは今、市場に存在する"小さな宝石"のようなものである。なぜなら、大手金融機関は規模が小さすぎて投資しないからだ。それが私たちに大きなアドバンテージを与えている。

実際、大型株を担当するアナリストの数は、マイクロキャップの5倍だ。マイクロキャップをフォローしている機関投資家は少ないため、非常に効率的な価格設定になる。

また、その取引のほとんどは、短期志向の個人投資家によって行われる。株価が上がれば飛び乗る。下がれば、売りに走る。そんな投資家が多いことが、私たちにチャンスを与えてくれるのだ。

株価はそのビジネスについて何も語らない。当然だが、すべての銘柄には事業がある。多くの投資家は株価を基準に売買するが、私は時間をかけてビジネスを研究する。

そして、最高の買いチャンスとは、株価がその事業の価値よりも安くなっている時である。まさに今のような相場では、チャンスがたくさん転がっているだろう。

さて、チャートの動きやメディアの報道をもとに、株の売買をすることをやめる準備はできているだろうか?そして、ビジネスに焦点を当て投資する準備はできているだろうか?

P.S.

例えば、この企業は最高の「買いチャンス」かもしれない。

P.P.S

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