2023年新たに生まれるイノベーション?
From:イアン・キング
進化してきたコンピューター
1960年代、「現代のコンピューターネットワークのコンセプトを作り上げた」と言われた、JRC・リックライダー氏がある研究論文を書いた。
その内容は、「コンピューターと人間の対話がよりシンプルで容易になる」といったものだった。
実際、彼が論文を出した後、テクノロジーがどんどん進化し、人間がコンピューターを使用することが簡単になってきた。
例えば、1960年代には巨大なメインフレームコンピューターが誕生。
コンピューターは当時、人類が初めて月面着陸を達成する支援をした。
ただ、当時はこの巨大コンピューターを保管するだけでも莫大な費用がかかり、数百万ドル(およそ数億円)もかかっていたのだ。
そして、1980年代、コンピューターはさらに進化しデスクトップが登場。
コンピューターはより、コンパクトになった。
それにより、アメリカの全ての家庭がコンピューターを所有できるようになったのだ。
さらに、その10年後にはノートパソコンが登場し、外出先でパソコンが使用できるようになった。
当時のノートパソコンは重く、遅く、高価だった。
ただ、ビジネスマンが外出先で仕事ができるようになり、大学生がカフェで勉強することができるようにもなった。
そして、2000年代後半。
ついに、スマートフォンが登場。
もう外出先で誰かにメールを送ったり、何かを調べたりするためにわざわざ重いパソコンを持ち歩く必要はない。
あなたも、「スマートフォンなしで生活ができない」そう感じるのではないだろうか。
実際、調査会社Statistaの調査によると、アメリカ人の46%が毎日5〜6時間スマートフォンを使用していると言われている。
そして、11%の人たちは7時間以上費やしていると言われているのだ。
スマートフォンは私たちの生活を便利にし、今やなくてはならないものと言えるだろう。
このようにテクノロジーの発展により、
メインフレームコンピューター→デスクトップ→ノートパソコン→スマートフォン
と、コンピューターはどんどん進化してきた。
そして、今、新たな進化が生まれようとしている。
“ハンズフリーで”コンピュータを使用する時代が来る?
これを見てほしい。
よくみると、レンズに何か映っているのが見える。
そう、これはスマートグラス。
このスマートグラスにはAR(拡張現実)機能と呼ばれるものが搭載されている。
この機能により現実世界にナビゲーションや3Dデータ、動画などのデジタルコンテンツをレンズを越しで表示することができるのだ。
例えば、目的地へ行く際今ならスマートフォンでGoogleマップを開き道を調べているかもしれない。
ただ、スマートグラスがあれば、わざわざスマートフォンを開く必要はない。
また、ランニングをしながら動画を観るといったことが容易になるかもしれない。
そして、このスマートグラスは世界の代表的な企業も注目しているのだ。
メタやアップルも注目するスマートグラス
メタ・プラットフォームズ(Nasdaq: META)はRay-Ban Storiesスマートグラスで業界をリードしている。
同社のCEOであるマーク・ザッカーバーグは「これが私たちがデジタル世界と対話する方法だ」と考えている。
そして、メタは2022年にはメタバース事業の拡大に向け、100億ドルの投資を実施したと言われている。
メタバースが拡大していけば、スマートグラスでVR(仮想空間)を楽しむことができるようになるかもしれない。
メタ以外にも例えば、アップル(Nasdaq: APPL)がVRやARに力を入れている。
同社にはVR・ARプロジェクトに取り組んでいる数百人の従業員からなる秘密のチームがあると噂されている。
そして、2023年にはAR/VR 製品を発売すると予想もされているのだ。
これが実現すると、スマートグラスがスマートフォンにとって代わる日常の新たなデバイスになるかもしれない。
そして、その次はテスラ (Nasdaq: TSLA) のCEOイーロン・マスクが共同で設立したニューラリンクの出番がくるかもしれない。
この企業はチップを脳に埋め込むことで、スマートフォンのようなデバイスを持たずとも、様々な機能が使える技術を開発している。
ここまでくると、もはやSFの世界と言えだろう…
このように、テクノロジーが進歩する中、今後、どのような新しい発明が生まれるのだろうか?
そして、私たちの生活を便利にしていくのだろうか?
そう考えると、今後のイノベーションが楽しみになってくる。
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