“賢い投資家”の資産倍増プラン
From チャールズ・ミズラヒ
あなたは、どんな戦略・理念を持って株式市場に参加しているのだろうか。
この記事では40年の金融人生の中で見てきた、3つの投資家タイプをご紹介する。その後に、「私自身の投資家タイプ」をお伝えしたいと思う。
3つの投資家タイプ
世の中には多くの投資家がいる。東証によると、2020 年度の個人株主数(*)は約6,000万人いると言う。日本だけでもこれだけの数だ。全世界で見たら、数十億人に上るだろう。
そんな株式投資の世界で、投資家は次の3つに分類される。
・割安になっている株に投資する『バリュー投資家』
・相場のトレンドに沿って株を売買する『モメンタム投資家』
・短期売買を行い細かく利益を確定する『デイトレーダー』
トレンドに乗るか(モメンタム)乗らないか(バリュー)、長期で投資するか(バリュー)短期で投資するか(デイトレーダー)、など分類方法は様々だ。
あなたはどんな投資戦略を持っているだろうか。もちろん、上記に当てはまらない投資タイプだと言う可能性もある。
では、次のように自分の投資タイプを表現する人はいるだろうか。
「賢い投資家」とは?
どんな投資家ですか?と聞かれて、「賢い投資家です」と答える人はいるのだろうか?
ほとんど見たことがない。だが、私は自分自身のことを「賢い投資家」だと自負している。では賢い投資家とは何か。
それは、・・・「市場環境に関係なく、お金を稼ぐ方法」を知っている投資家のことだ。
いくつか、具体例を挙げていきたい。
たった10人の資産額が日本の国家予算を超える
本当に賢い投資家の代表、“世界の大富豪”は、2020年の暴落が起きた時にも、資産を増やしていた。
事実、2022年1月17日、国際NGOのオックスファムは、「世界の富豪トップ10人がコロナ禍で資産を倍増させた」と発表。
・テスラのイーロン・マスク
・マイクロソフトのビル・ゲイツ
・世界一の投資家ウォーレン・バフェット
…などなど、誰もが知っているような大富豪10人である。
コロナ前には約80兆円だった彼らの資産は、今ではなんと…約2倍の約172兆円になっていた。2022年、過去最大となった日本の国家予算107兆5,964円を大きく上回るほど。
つまり、たった10人の資産がおよそ1億2,000万人を抱える国家の予算を超えるまでになったということである。
つまり、賢い投資家たちは、世間が、
「投資って怖い…」
「今はまだ投資しないでおこう」
「この後のトレンドはどうなるんだ・・・?」
と怯えている中で、淡々と株を買い続け、資産を増やし続けていたのだ。
世界三大投資家のお金を稼ぐ方法
世界三大投資家とは、
ウォーレン・バフェット(左)
ジム・ロジャーズ(右)
ジョージ・ソロス(中央)
のことである。
これまで圧倒的な投資成果を上げてきた偉大な投資達である。間違いなく、他の投資家とは違って、“賢い投資家”に分類されるであろう。そして、この偉大な三人には、共通して述べていることがある。
それは、”株式市場(=周り)は間違っているのは世の常。自分の頭で考えて投資しなければ勝てない”というものだ。
実際の彼らの発言を見ていこう。
このように、伝説となった世界三大投資家は共通して、「市場環境に関係なく、お金を稼ぐ方法」=「周りに流されず、詳細な分析を行い、投資をすること」を主張しているのだ。
最後の例として、“投資の神様”ウォーレン・バフェットの師匠、ベンジャミン・グレアムの言葉を紹介したい。
神様の“師匠”
世界三大投資家の一人、今なお現役で投資会社を経営しているウォーレン・バフェット。彼には師匠がいるのをあなたはご存知だろうか。
“投資の神様”の師匠とは、ベンジャミン・グレアム。
1930~50年代に活躍した経済学者である。グレアムがコロンビア大学で教鞭を取っているクラスに、今の投資の神様、ウォーレン・バフェットが生徒として受講していたのだ。
グレアムは、投資をこのように定義している。
つまり、企業のことを分析せず、元本がなくなるかもしれない株を購入するのは、投資ではない。と言っているのである。
全くもって同感である。
私も元本がなくなるのは絶対に避けたい。そのため、とことん企業分析を実施する。他のアナリストよりも広く、深く企業を調査することで、株式市場の環境に関係なく、良い企業を見つけられるのだ。
ベンジャミン・グレアムに以下のような名言もある。
「賢い投資家」とは・・・
株式投資で成功するためには、“賢い投資家”になる=「市場環境に関係なく、お金を稼ぐ方法」を学ぶことが重要である。
「市場環境に関係なく、お金を稼ぐ方法」
これはつまり、企業の詳細な分析を行い、周りに流されず、淡々と株を購入していくこと。
市場環境に関係なく、お金を稼ぐ方法を実践すれば、あなたも投資で成功するだろう。ぜひ実行してほしい。
P.S.
著者のチャールズ・ミズラヒについてはこちらでご紹介しています。
P.P.S
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