“逆張り”思考で2023年にリターンを狙う方法
From:イアン・キング
人生最大のビックウェーブ
これは4年前、私がバリ島で新婚旅行をしていたときの話。
私が向かった先はパダンパダンと呼ばれる。世界有数のサーフィンスポット。
そして、そのサーフィンスポットに行ったときは、過去10年間でも最高の波が来ているタイミングだったのだ。
ビル2階ぐらいの高さから、透き通ったオーシャンブルーを見下ろし、背後に大きな波が迫ってきた。
サーフィンをやったことない人、あるいはサーフィンを経験したことある人でも、この高さには恐怖に感じるだろう。
私自信も大きな波が背後に迫ったとき、恐怖を感じた…
ただ、次の瞬間私は大きな波に乗っていたのだ。
あの瞬間を思い出すと、今でも鳥肌がたってくる。
恐怖の先にある、快感…
私がサーフィンをやめられないのは、この快感を味わうためではないかと思っている。
このように、自分が味わいたい体験、欲しいものを手に入れるためには、恐怖を乗り越えなければならない場面がある。
恐怖に打ち勝ち、他の人とは違った行動をしなければならないときもあるだろう。
人と違った行動をとることは、人生においても投資においても大事なこと。
そして、そのような考えは2023年に、私たちがどのような投資をすべきかを考えるときにヒントを与えてくれるものだ。
2023年はどのような投資をすべきか?
「人とは違ったことをすることが大切」とお伝えしたが、投資におけるそのような行動は「逆張り」という。
私も今までこの「逆張り」のスタイルをとることで、成果を出して来れたと考えている。
逆張りの投資家であることとは、ニュースや新聞で流れている経済・金融ニュースに
逆らうこと。
サーフィンでいうと、大きな波に乗るようなものであり、恐ろしいと感じるかもしれない。
ただ、この恐怖に感じる行動をとることが逆に最良の選択と言える場面もあるのだ。
例えば、FRB(連邦準備制度理事会)の利上げについて考えてみてほしい。
現在、FRBが決定する金利は4.25%から4.5%*の範囲を推移している。
そして、投資家たちはFRBが3月までに4.75%から5%に引き上げると考えているのだ。
また、多くのトレーダーたちも金利が年間を通じて高水準になることを予測している。
金利が上がることは、株式市場にとってはマイナスの影響を与える可能性が大きくなる。
なぜかというと、金利が上がれば、企業が銀行からお金を借りる際の利子が多くなるということ。
そのため、設備投資などを控えるようになり、売上が伸びず、企業の業績が傾く可能性があるからだ。
企業の業績が傾けば、もちろん株価に影響してくることになる。
しかし、私は市場の予想とは逆の動きが起こるのではないかと考えている。
2023年における「逆張り」投資とは?
というのも、2023年は2022年に引き続き景気が後退することが予測されているからだ。
景気が後退する可能性があるということは、FRBが「利上げ」ではなく「利下げ」を実施する可能性があるということ。
実際、経済は今このような状態になっている。
●失業率の上昇
メタ・プラットフォームズ (Nasdaq: META) は11,000人の
従業員を解雇。
そして、アップル(Nasdaq: APPL) は100人の採用担当者を解雇。
ウォールマート (NYSE: WMT) は1,700人の従業員を解雇した。
●在庫の増加
企業の在庫が増加するということは、それだけものが売れていない、つまり不景気の兆候だと言える。
実際、直近の四半期で、ナイキ (NYSE: NKE) の在庫は約96億ドルに相当し、前年から44%増加した。
●消費支出の減少
昨年11月の小売業の売上は減少し、前月から0.6%減少した。
このように景気が後退している中、私はFRB(連邦準備制度理事会)が利下げを実施するのではないかと考えている。
利下げを実施するということは、先ほどお伝えした「利上げ」とは逆で、株式市場にはプラスの要因に働く可能性が大きいということ。
もちろん、必ず株式市場が上向くとは限らない。
ただ、もし他の人とは違った結果を得たいと考えるなら…
世間が考える動きとは逆の行動をとることが大切だ。
なので、利上げが予想され株式市場にはマイナスの要因になる…
だから投資はやめておこう。
そう、考えるのではなく「逆張り」の思考を取り入れてみるのはいかがだろう。
イアン・キング
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P.P.S
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