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この「黒い金」が米国を世界一にした

From:チャールズ・ミズラヒ

株式市場で40年以上のキャリアを持つ投資のエキスパート。23歳の時に自身の資産運用会社を立ち上げると、7年連続で全米No.1のリターンを出すことに成功。その手腕は瞬く間に知られることとなり、ゴールドマン・サックスやJPモルガン、クレディスイスなど世界トップの金融機関から資産運用を任されるように。また、35歳の時にはコモディティ・トレーダーとしても全米No.1のリターンを出した実績を持つ。2011年には、当時メディアから「今後株価が上がることはない」と酷評されたAppleとMicrosoftを推奨。それぞれ1,300%以上のリターンをもたらすこととなった。彼の洞察はNewYork Times、Barrons、Wall Street Journalをはじめ多数の経済・金融メディアで取り上げられている。また、彼が執筆するニュースレターは7万人の顧客に購読されており、その中にはメリル・リンチ、モルガン・スタンレー、JP・モルガンなど世界トップの投資銀行も含まれる。

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黒い金の登場


これは「黒い金」である。

かつて人々はこの黒い金のために
必死になり、時には争い合っていた。

これが何か、あなたはお分かりだろうか?



そう、石油だ。

かつて人々は黒い水溜まりに布を浸すことで、
少しずつ石油を採取していた。

だが当然、この方法は非効率的。

石油が大量にあっても、
十分に採取することができなかったのだ。

そんな中、1人の男がこの問題を解決した。

エドウィン・ドレークという人物である。

右:エドウィン・ドレーク

石油会社に雇われた彼は
2年間、失敗を繰り返した。

掘削が上手くいかず、資金は底をつき…
石油会社との関係も切れてしまったのである。

こうした失敗は当時

ドレークの愚かさ」とも呼ばれていた。

しかし、それでもドレークはあきらめなかった。

望みをかけて、
石油発掘に陶酔したのだ。

全ての貯金をはたき、
友人たちからお金を借りてまで…

そしてある日、
石油は噴水のように湧き上がった。

その結果、彼が担当する土地の採掘量は
1,000倍以上に膨れ上がったのだ。

アメリカを超大国にした石油ブーム

これが、私たちの知っている
現代の石油産業の始まりである。

その後50年間、「オイルクリーク」と呼ばれる
その土地は、世界の石油の半分を供給していた。

現在でも有名な採掘場である。

ジョン・D・ロックフェラーのような石油王は、
ドレークにならって採掘方法を改良。

そして、全米一の大富豪となった。

こうして石油は巨大な産業へと変化したのだ。

テキサスではその後間も無く
1,500社以上の石油会社が設立された。

1909年には、アメリカは
世界で最も多くの石油を生産している。

このオイルラッシュは、
第二次産業革命を引き起こした。

人口は爆発的に増加し、
多くの人が都市に移り住むように。

そして20世紀半ばには、
アメリカを世界の超大国にしたのである。

このように石油は100年以上に渡って、
アメリカの基盤として機能してきた。

それ以前はクジラの脂を燃料として使っていたが、
そんな時代に戻ることはできない。

石油のない生活

石油は単なる燃料ではない。

過去100年間のほぼすべての発明は、
何らかの形で石油が関係している。

そして、日常のほとんどのものは
石油が原料となっているのだ。

例えば、

・ペースメーカー
・MRI装置
・補聴器
・義肢
・ギプスや松葉杖
・車椅子、人工股関節
・解熱剤

これら全て石油を必要としている。

もしこれらがなくなってしまったら、
人々の生活はどうなるだろう?

さらに朝の習慣を考えてみてほしい。

目覚まし時計や携帯電話、
朝食のフライパンやコーヒーメーカー、
そして歯磨き粉に至るまで…

生活の中で石油製品は溢れている。

この当たり前の事実にほとんどの人は気づいていない。

石油製品は、あらゆるところに存在しているのだ。

そのため…

石油に投資することは、あらゆる分野の産業に投資することと同じ

だと言っても過言ではないだろう。

脱石油は幸せな未来をもたらすのか?

そんな中、世界各国は脱石油を掲げた。

これは、私たちの生活も
「脱石油」する必要があることを意味している。

あらゆる企業が何にでも
石油を使っているのには理由がある。

石油は地球上で最も汎用性の高い物質だからだ。

これは単純な話である。

石油を代替できるものはない。

よって、新しい資源が見つかるまで石油は使われ続けるだろう。

今の再生可能エネルギーが
石油を完全に代替することは困難である。

私たちは真実を見極め、
自身の生活を守っていかなければならない。

現時点で、石油産業は、
最高の投資対象となっている。

ぜひこの業界に注目してみて欲しい。


~Financial ダイレクト編集部~

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