AIの心臓
From:イアン・キング
世はまさに激化する『AI時代』
2023年の3月のリリースから1ヶ月で1億人ユーザー獲得したChatGPTをきっかけに、
●Googleの「Bard」
●イーロン・マスク(X AI)の「Truth GPT」
●Appleの「Apple GPT」
が登場するなど、競争は激化している。
この勢いは現在もとどまることを知らず、AIは文章生成だけでなく、画像生成ができるようにまで成長している。
例えば、OpenAI社が開発したDALL-E(ダリ)。
これは人工知能アートシステムの一つで、テキストからの画像生成が可能である。
この写真はDALL-Eが実際にプロンプト(命令文)をもとに生成した画像である。
AIがいかに脅威的なスピードで成長しているかがわかるだろう。
これらのAIは、アート、執筆、ソフトウェア開発、ヘルスケア、金融、ゲーム、マーケティング、ファッションなど、多岐にわたる業界での応用が期待されている。
今もなお、多くの企業がAIの開発に躍起になっているのも多くのビジネスチャンスがあるからだ。
このように、激化する『AI時代』において、もはやどこのAI開発企業が勝者となるのか予測がつかなくなってきている。
しかし、「どこが勝者になっても利益を得られる企業」があるとすれば、どうだろうか?
今日はAIの成長に欠かせないある業界と、その業界の注目の企業についてお話ししたいと思う。
◆”AIの心臓”AIの成長に欠かせないある業界
AIはその精度を向上させるために「機械学習」を行っている。
これは、膨大なデータに収集し、そのデータの中のパターンや関係性を自動的に捉え、新しいデータに対する予測や分類を行うトレーニングのようなものである。
この機械学習が繰り返されることで、より能力の高いAIが誕生しているのである。
機械学習のためには、コンピューターと膨大な電力が必要となる。
実際、1つのAIが使用する電力は米国の100家庭の1年分と言われているほどだ。
現代において電力消費量は増加しているが、これはAIの普及が一因になっているだろう。
1980年から2022年までの約40年で、電力消費量が3倍以上に膨れ上がっているほどである。
また、この膨大な電力を使用する際に、コンピューターは多くの熱を発生したり、正常に動作しなくなることがある。
そういったリスクを軽減し、より多くの電力をまかなえるようにしたのが「データセンター」である。
データデンターには無数のコンピューターと電気設備、制御システムとそれらを冷却する設備が整えられている巨大な施設のこと。
企業や組織が重要なソフトウェアやデータを安全に格納するために存在する重要な建物でもある。
実際、マイクロソフトやグーグル、そしてChatGPT を作ったOpenAI などのAIの開発を手掛ける大企業は、世界中にある巨大なデータセンター、クラウドコンピューティングを使っている。
つまり、この設備無くして、AIは「機械学習」をすることができないのである。
AI 時代が到来した今、データセンターは『AIの心臓』を担っていると言えるだろう。
このデータセンターには多くの注目が集まっている。
米国の金融サービス大手のブルームバーグ・インテリジェンスによると、「AIの浸透によって、小売業界のコロケーション*やハイパースケール向けのデータセンター需要が高まる。」と予測されている。
コロケーション*:ネットワークへの常時接続環境のもとに、サーバや回線接続装置などを共同の場所に設置する事。
また、大手コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーは
「2030 年にかけて、米国のデータセンター需要は毎年10%ほどの割合で増加していくでしょう。」と予測している。
これらのことからも、データセンターがAIの普及に鍵を担い、大きく成長するポテンシャルがあると言えるだろう。
こういったデータセンターの必要性とその投資チャンスに目をつけ、過去に私はデータセンターに関わる銘柄を紹介した。
実際、私が7月に推奨した、この銘柄は着実に上昇し、年初から約1.4倍株価が上昇している。
世界中でAIの需要が高まり続ける限り、データセンターは”AIの心臓”として機能し続けるであろう。
今後もその動向を追っていきたい。
イアン・キング
PS
今回イアンさんが紹介した銘柄は月刊 Xファクターレポートでご紹介しています。
急速に成長する現代においてこのデータセンターは需要が高まり、その過程で今回ご紹介した銘柄は大きく株価を上昇させるかもしれません…
月刊 Xファクターレポートの詳細はこちらの動画でご覧いただけます。