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S&P500の3倍のリターンを生み出す「グリーンゾーン・システム」の開発者:アダム・オデル



アダム・オデル

・株式市場で15年のキャリアを持つ投資のエキスパート
・テクニカルアナリストの最高峰と言われるCMTの資格を保持
・S&P500の3倍のリターンを出す「グリーンゾーン・システム」の開発者
・執筆するニュースレターは4年間で68,000人に購読されている
・JPモルガン、モルガン・スタンレーにも利用される情報源

アダム・オデルは金融業界で15年のキャリアを持つスペシャリスト。

彼の専門は株価チャートなどの定量データをもとに分析を行うテクニカル分析。

テクニカルアナリスト業界で最高峰の資格と呼ばれるチャータード・マーケット・テクニシャン(CMT)の資格を保有しており(米国にいる金融人材630万人のうち、たった0.1%だけが保有している資格)、テクニカルアナリストとして10年の経歴を持つ。

彼が執筆するニュースレターは創刊後4年間で68,000人に購読されており、彼の投資情報はJPモルガン、モルガン・スタンレー、UBSを中心とした大手投資銀行にも利用されている。

人口5万人の小さな町で生まれ育ったアダム


米国のバージニア州ハンティント。人口わずか5万人程度の小さな町で生まれ育ったアダム。

この町は化学工場や製造業が集まったいわゆるブルーカラーの地域であり、彼の祖父も工場に勤務していた。

出所:Getty images

後に彼が金融の世界へ飛び込み、プロのアナリストになれたのは「祖父母が一生懸命働いてくれたおかげ」と感謝していたが…

彼らが「ただ生きるために働く姿」を見たことで、「祖父母のような人たちがもっと余裕を持った生活ができる手助けしたい」と考えていた。

そこで、「自分が働いて」お金を増やすのではなく、「お金に働いてもらう」ことでお金を増やすことができる金融の世界へ進むことを決意したのだ。

彼のキャリアは米国で資産運用、保険、年金、不動産などの事業を行うアメリプライズ・ファイナンシャルでスタートした。

同社は120年以上の歴史を持ち、過去には米国フォーチューン誌が公表する企業ランキング、「フォーチュン500」にも選ばれたことがある由緒ある企業だ。

出所:amazon.com.jp

アダムはファイナンシャルプランナーとして仕事していたのだが、そこである疑問を抱くようになった。

それは「自分達は本当に顧客本位の仕事ができているのだろうか?」ということ。

アメリプライズ・ファイナンシャルは当時、顧客へ手数料の高いインデックスファンドを販売し、それを保有し続けるバイ・アンド・ホールドの提案に注力していた。

しかし、市場が大きく下落するとき、それに耐えることができず「ホールド」の部分を守れる投資家が少ないことに気づいた。

そして、資産を増やすことができない投資家が多くいることを目の当たりにしたのだ。

テクニカル分析こそ有効な戦略


そこで、アダムは感情に流されず、定量的なデータに基づいてシステマティックに投資していく戦略こそ有効なものだと考えるようになっていった。

その後、米国でオンライン証券の事業を行っていたトレードステーションへ転職。

出所:Wikimedia commons

同社はアクティブトレーダーやテクニカル分析のソフトウェアを扱うことで知られており、アダムはテクニカル分析の重要性をそこで学ぶことになる。

企業がどのような経営テーマを持っているのか?といった定性面だけではなく、その銘柄に勢いはあるか?市場の他の銘柄よりも割安に評価されているかなど、定量的にその企業の属性を見ることの大切さを実感する。

これが後に、アダムが「グリーンゾーン・システム」を開発するきっかけになったのだ。

S&P500の3倍のリターンを生み出す銘柄を特定する「グリーンゾーン・システム」


「グリーンゾーン・システム」は株価のモメンタム(勢い、トレンド)を見て短期間で株を売買し大きなリターンを狙う戦略。

出所:Getty images

伝統的な「安く買って、長く持ち続ける」バイ・アンド・ホールドとは異なり、「高く買って、より高い価格で短期間のうちに売却する」ことが大きな特徴。

アダムは定量的なデータに基づき、投資判断をすることが大切だと考えている。

そのため、グリーンゾーン・システムでは次の6つの指標を用いて、銘柄選定を行う。

①株価の勢い
②企業規模
③株価の変動性
④割安株
⑤収益性
⑥成長性

そして、これら6つの指標をそれぞれ0~100で数値化し、出た数値ごとにそれぞれこのように評価を行う。

0〜20:高リスク
20〜40:弱気
40〜60:中立
60〜80:強気
80〜100:非常に強気

数値が高ければ高いほど、その銘柄に大きな投資チャンスがあるということだ。

例えば、ある個別企業をグリーンゾーン・システムで評価した事例をお見せしよう。

6つの指標を考慮するとこの企業は総合点は「98」と評価される。
つまり「非常に強気」ということ。

これは図でいう緑色のゾーン、つまり「グリーンゾーン」に該当する銘柄ということだ。

このグリーンゾーンに入った銘柄は今後、短期間で大きなリターンが期待できる銘柄である。

そして、このシステムで数値が80以上に評価された「グリーンゾーン株」の過去20年間のデータを分析すると、米国株式市場の平均と言えるS&P500種株価指数の約3倍のリターンを出していたことが分かっている。

また、アダム自身もこのグリーンゾーン・システムを利用することでこのような実績を出してきた。

●マイクロストラテジー(Nasdaq: MSTR) で526%のリターン

2020年9月に同社を推奨し、2021年2月までの5ヶ月間で株価は約526%上昇。

出所:Trading Viewのデータをもとに、Financial ダクレクトが作成


●ダクォ・ニュー・エナジー (NYSE: DQ)で544%のリターン

2020年7月に同社を推奨し、2021年2月までの7ヶ月間で株価は約544%上昇。

出所:Trading Viewのデータをもとに、Financial ダクレクトが作成

●プラグ・パワー (Nasdaq: PLUG)で684%のリターン

2020年6月に同社を推奨し、2021年2月までの8ヶ月間で株価は約684%上昇。

出所:Trading Viewのデータをもとに、Financial ダクレクトが作成


このように短期間で大きなリターンが得られる銘柄を見つけ出し、過去にも投資家へ利益をもたらしてきた。

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ファイナンシャル・ダイレクトでは、アダム・オデルの情報をダイレクトに日本の読者にお届けする。

今、世界では何が起きているのか、経済はどう動いていくのか、私たちはどのように備えておくべきなのか?そのような情報を知ることができる。

また、このメディアは「出来事」のみを報じる一般のニュースメディアとは大きく異なる。つまり、アダム・オデルが独自の視点から「出来事」を紐解き、金融・経済の動向を解釈する。

さらに今、起きていることを踏まえて、どのような投資チャンスがあるのか?あるいはどのようにして資産を守るのか?といった「実利」のある情報をお届けしていく。

そのような情報を受け取ることで、金融知識の向上はもちろん、経済を見る目を養うことができるはずだ。そして何より、投資リテラシーを磨き、資産形成にお役立ていただけるだろう。