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AIで“ニッチな分野”を攻める2つの企業

From:イアン・キング

Apple、テスラ、ビットコインの上昇を予測した投資のエキスパート:イアン・キング

株式市場で20年以上のキャリアを持つ投資のエキスパート。大学生のときにメリルリンチ(当時、米国三大投資銀行)でキャリアをスタート。その後、当時ウォール街の王と言われたソロモンブラザーズ、米国6大銀行のシティグループで着実に投資家としての力をつけた。2008年。リーマンショックで株式市場が大暴落する中、彼が立ち上げたファンドは339%という驚異的なリターンを達成。彼の優れた分析力と将来を見通す力は注目されて、Forbes、Fox Business News、Yahoo Financeなど、米国では有名な経済・金融メディアに多数取り上げられている。AI、5G、自動運転、IoT、EV(電気自動車)、再生可能エネルギーなど、最先端のテクノロジーを持ち、大きな株価上昇が期待できる銘柄を発掘することに定評がある。さらに世界最大の金融教育プラットフォーム、investopediaが運営するインベスト・アカデミーでは暗号資産の講師も務めており、暗号資産取引のエキスパートでもある。彼が執筆するニュースレターは創刊後4年間で全世界119カ国、およそ12万人の顧客に購読されており、その中にはゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、JP・モルガンなどの有名企業のアドバイザーも含まれる。

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「スーパーマン」はAIの予兆?

私が8歳だったとき、よく読んだコミックがあった。

「スーパーマン」という作品だ。

これは、その名の通りヒーローであるスーパーマンが悪役と戦うストーリー。

その作品の中で、特に私が印象に残っているのは悪役が作り出した巨大コンピューターだった。

そのコンピューターは、人間によって作り出された後自分自身が意思を持つようになり、世界を征服することを決めたのだ。

この巨大コンピューターの登場は何百人ものアメリカ人にAI(人工知能)を周知させる大きなきっかけとなった。

当時は1980年代のことだったので、AIはまだまだ空想の世界。

ただ、今はどうだろうか?

日常に溶け込むAI

ネットで何かを検索していると、画面に自分の興味がありそうな広告が出てくる。

あるいは、YouTubeで動画を見ていると、次々に自分の興味のある関連動画が出てくるのではないだろうか。

これは、AIが発達したことで可能になったこと。

数十年前は空想の世界だったAIも今や私たちの日常に溶け混んでいる例と言えるだろう。

出所:Getty images

そして、AIやコンピューターは金融の世界でも利用されている。

実際、コンピューターを利用した取引は、株式市場の1日あたりの取引の60%〜75%を占めていると言われている。

そして、2024年までに、世界のアルゴリズムを使った取引は188億ドルになると予測されているのだ。

また、世界中でAI技術はこのように注目されている。

●タイムズ・オブ・ロンドンは、このブレークスルーを「一世代に一度の進歩」と呼んでいる。

●米国の実業家マーク・キューバンはこの傾向が「世界初の億万長者」を生み出す可能性があると考えている。

●あるウォール街のヘッジファンドは、この機会は「初期段階のテスラを越えるものだ」と考えている。

このように、世界中で注目され今後、大きく市場も伸びることが予想されるAI。

そんなAIを使って、ニッチな分野で新たな開発を行う企業があるのだ。

AIを使って“ニッチな分野”を開拓する企業

その企業は2社ある。

①リレー・セラピューティクス (Nasdaq: RLAY)

この企業は米国の製薬企業。
主にがんを対象とする治療薬の研究・開発を行なっている。

同社が開発するDynamoプラットフォーム*はAIを使用してタンパク質の動きを予測。

*プラットフォーム…共通の土台となる標準的な環境。プラットフォームがあることで、新薬開発を効率的に行うことができる。

これは新薬を開発する際に、最適な選択をするために役立つ。

そして、リレーの新薬は競合が開発する治療薬の2倍の効果があることがわかっているのだ。

昨年には、新薬開発の試験において予想を上回る結果が出たことから、同社の株価が38%上昇したこともあった。

そして、この企業には日本のソフトバンクも投資をしており、同社の4分の1の株式をソフトバンクが所有している。
*2022年9月時点

それだけ、注目されているということだ。

がん治療の新薬が開発されれば、世界中の患者を救うことはもちろん、投資家にとっても大きなチャンスになると言えるだろう。

②シュレーディンガー (Nasdaq: SDGR)

2つ目に紹介する企業は、リレー同様、新薬を開発する企業。

同社もAIを使ったプラットフォームを利用して、
新薬の開発を行なっている。

同社のプラットフォームで開発された2つのがん治療薬は既にFDA(アメリカ食品医薬品局)によって承認をされている。

そして、世界中の20にも及ぶ製薬会社はシュレーディンガーのプラットフォームを利用して次の新たな新薬発見に取り組んでいるのだ。

このように、世界中の製薬会社に注目されるシュレーディンガーだが、世界中の実業家、投資家にも注目をされている。

世界中の実業家、投資家からも注目される技術

ビル&メリンダゲイツ財団は同社の株を22.68%所有している。

出所:Wikimedia commons

そして、アメリカの資産運用会社であるARK Investは同社の株を4.15%保有している。


出所:Wikimedia commons

それだけではない…

●米国最大の資産運用会社であるバンガードは同社の株を6.95%を所有。
●同じく、米国最大の資産運用会社であるブラック・ロックは同社の株を5.22%を所有。
●クレディ・スイスは同社の株を3.12%所有。
*2022年9月時点

このように、世界中の投資家からも注目されているのだ。

数十年前まで“空想の世界”だったAIも
今や私たちの日常に溶け込むだけでなく、

新薬開発に利用されることで、
世界中の命を救う救世主になるかもしれない。

今後、AIのトレンドは益々、
大きくなっていくことが予測される。

そして、AIを使った新たなイノベーションを生み出す企業は
株式市場からも注目され、
私たち投資家にとってもチャンスになるだろう。

そのため、今後も引き続きこのトレンドを
見続けていきたい。

イアン・キング

P.S.

著者、イアン・キングの詳細はこちらでお伝えしている。

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