
EVはもう普及している「10人中9人がEVを購入」
質問です。
近年話題になっているEV(電気自動車)。現在、日本で売られている 車 の何%を占めていると思いますか?
A:約1%
B:約5%
C:約10%
正解は…
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1.7%。
1,000台車が売れると、そのうち17台がEVという比率です。
「EV」「EV」と散々騒がれていますが、これではEVが普及するのはまだまだ先のようにも思えますよね。
投資家としても、まだEV市場に投資するのは「まだ早い」と判断される方もいらっしゃるでしょう…
ですが、これ日本のワナにはまっているかもしれません。
実は日本ではなかなかEV化が進まない一方、世界中ではEV化が急速に進んでいます。
さらには、EVがもたらす投資チャンスもどんどんと生まれ…
世界を見渡せば…すでに「10人に9人がEVを買う」という国もあるんです。
さて、どこだと思いますか?
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答えはノルウェーです。

この図の赤く塗られた部分に位置する北欧の国ノルウェー。

日本ではサーモンの産地として有名ですね。
逆に言えば、それ以外には特にイメージがない国かもしれません。
ですが、世界で最もEV普及が進んでいる国でもあるんです。
◉10人に9人がEVへ乗り換える国

実際、ノルウェーでは新しく購入された車のうち実に86%がEV。

およそ10人に9人がEVに乗り換えているのです。
これには政府がEVを税金面でお得に買えるようにしたり、充電スタンドなどのインフラを一気に整備したという背景があるのですが…
それでも凄まじい普及率ですよね。
しかも、それだけはありません。
ほとんどの人が「次もEVを買いたい」と回答するほどEVの品質に満足しているのです。
実際、日経新聞が行った調査によると…「次もEVを購入しますか?」という質問に対してなんと94%もの人がYESと回答しました。

そして、その理由のトップ3を見てみると、
1位「安い」
2位「性能がいい」
3位「クリーン」
という声が…
EVの見た目や最近のトレンドで買っているわけではなく実際に車として品質に満足していることが伺えますね。
もちろん、ノルウェーは極端な例ですが、世界的にもEVの普及はどんどんと進んでいます。
◉ヨーロッパでも中国でも進むEVシフト

例えば、ヨーロッパ全体で見ても、新車のEV比率は10.6%。
新しく購入された新車の10台に1台はEVなのです。
さらに、世界トップクラスの人口を誇る中国でもEVの普及はどんどん加速しています。
実際、中国全体の新車のEV比率は22%。5台に1台はEVなのです。
ここで注目すべきなのは中国は国土が広く、都市部と山間部の差がとても激しいということ。
日本でいう「大阪」にあたる上海に限れば、購入されたEVの比率は実に45.1%にのぼるのです。
半数の人はEVに乗り換えているわけですね。ヨーロッパも中国も、EV普及が進んでいる背景として

政府の手厚いバックアップやインフレの急速な整備があります。
しかし、日本ではそのような大きな動きが見られないのが現状。
会社四季報は、これまで日本を支えてきた自動車産業が衰退のリスクに陥っているとも伝えています。

その結果、日本のEV普及率が1%台にとどまる中、
・ヨーロッパ:10%以上
・中国:20%以上(上海だと約50%)
・ノルウェー:80%以上
と大きく差をつけられる自体に。
そのため、普段私たちが日本で生活していると「EV化はまだまだ来ない」という認識が出来上がってしまうのです。
◉日本でEVは買わなくていいけど…

もちろんだからといって「EVに乗り換えよう!」という話ではありません。
日本ではまだまだ充電スタンドも少ないため、使い勝手が非常に悪いという問題もあります。
お伝えしたいのは、日本の状況だけを見てEVが投資対象としてどうか?を判断するのは勿体無いということです。
実際、2023年が始まって、現在2ヶ月も経っていませんが、EV最大手のテスラ株は80%以上も値上がりしています。

仮に100万円を投資していればすでに180万円となっているということですね。
世界に目を向けて投資対象や1つの大きなトレンドとしてEVを捉え直してみてはいかがでしょうか?
P.S.
EVのトレンドについてより詳しく知りたい方はこちらの動画がオススメです。
全米No.1の実績を持つ投資のエキスパートからEV市場の大きなトレンドと最も注目すべき投資チャンスを知ることができます。
P.P.S
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