【ゴールド特集①】金価格が1万円を突破。なぜ今、「金」が買われているのか?
「金価格が1万円を突破」
2023年8月29日、こんなニュースが流れました。
今年に入り、金価格は連日で過去最高を記録。ついに史上初めて、「1万円」を突破しました。30年前に比べると…金の価格は約8倍に。
こうしたニュースを受け、金マーケットは今、かつてないほどの盛り上がりを見せています。例えば…
・純金製のアイテムが大人気。
・砂金採り体験に参加する観光客が急増。
・金の買取店に来店するお客さんも急増。
さらには現物だけではなく、金関連の投資信託にも注目が集まっているようです。
そして、これは日本に限った話ではありません。世界各地で「ゴールドラッシュ」が起こっています。
でも一体なぜ今、こんなにも金に注目が集まっているのでしょうか?
そこには2つの理由があります。
①「安全資産」としての需要が高まっているから
いわゆる”有事の金買い”ですね。
ご存知かもしれませんが、昔から金は、危機(政治・戦争・株価暴落)が起こった時、資産の「避難所」とされてきました。
実際、過去9回の金融危機における株式と金のパフォーマンスを比較すると… そのほとんどにおいて「金」が株式を上回っています。
例えば、史上最大の金融危機リーマンショック。その時、株式市場は約56%下落しましたが…金は25%上昇しています。株式に100万円を投資していたら、46万円に。一方、金を持っていたら125万円の価値になったということ。
2022年もそうです。こちらのグラフは金、株、ビットコイン、債券のパフォーマンスを示したものなのですが、金だけが唯一下落することなく、価値を保っていることが分かります。
だからこそ、金は「最強の安全資産」と言われ、危機が迫っている時に買われる傾向にあるのです。そして今…世界経済は昨年に引き続き、不安定な状況にあります。
・長引くロシアとウクライナの戦争
・溝が深まるアメリカと中国の不仲
・アメリカの銀行破綻危機
などなど…だからこそ今、「有事の金」に注目が集まっているわけですね。
②金は価値を失いにくいから
現金と違って、金は「実物の資産」です。そのため、インフレが起こった場合、現金の価値は下落する一方で、金の価格は上昇する傾向にあります。
実際、1950 年以降、インフレによって米ドルの価値は90%下落している一方、金の価値は50倍以上に。このグラフは「金」に対する主要通貨の価値を表したグラフなのですが…日本円の価値は3,000分の1程度になっています。
そして世界的にインフレが進んでいる今、価値を失いにくい金に注目が集まっているわけですね。
まとめると…
その2つの理由によって金への注目が集まっているようです。ぜひあなたもこれを機に、金に注目されてみてはいかがでしょうか?
P.S
次の記事はこちらからご覧いただけます。