見出し画像

弱気相場がチャンスになる銘柄とは?

From:イアン・キング

Apple、テスラ、ビットコインの上昇を予測した投資のエキスパート:イアン・キング

株式市場で20年以上のキャリアを持つ投資のエキスパート。大学生のときにメリルリンチ(当時、米国三大投資銀行)でキャリアをスタート。その後、当時ウォール街の王と言われたソロモンブラザーズ、米国6大銀行のシティグループで着実に投資家としての力をつけた。
2008年。リーマンショックで株式市場が大暴落する中、彼が立ち上げたファンドは339%という驚異的なリターンを達成。彼の優れた分析力と将来を見通す力は注目されて、Forbes、Fox Business News、Yahoo Financeなど、米国では有名な経済・金融メディアに多数取り上げられている。
AI、5G、自動運転、IoT、EV(電気自動車)、再生可能エネルギーなど、最先端のテクノロジーを持ち、大きな株価上昇が期待できる銘柄を発掘することに定評がある。
さらに世界最大の金融教育プラットフォーム、investopediaが運営するインベスト・アカデミーでは暗号資産の講師も務めており、暗号資産取引のエキスパートでもある。
彼が執筆するニュースレターは創刊後4年間で全世界119カ国、およそ12万人の顧客に購読されており、その中にはゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、JP・モルガンなどの有名企業のアドバイザーも含まれる。

イアン・キングの詳細の詳細はこちら>>

バフェットのレポート


リーマンショックで 株式市場が大暴落した2008年の翌年、世界一の投資家、ウォーレン・バフェットがあるレポートを書いた。

そこには、このようなことが書かれていた。

=====================
コメンテーターが明るいときにのみ投資する人は、無意味な安心感を得るために大きな代償を払うことになります。結局のところ、投資で重要なのは、どのビジネスに何を支払うか、そしてそのビジネスが今後10年〜20年でどれくらい稼ぐことができるかだ。
=====================

つまり、ニュースやテレビ番組の情報に流され投資するのではなく、

企業のビジネスに注目し、自分自身で判断することが大切だということ。

リーマンショックで株式市場が大暴落する中、多くの人は市場に対し悲観的になり、
投資を控えたことだろう。

ただ、バフェットは違った。

彼は市場が大暴落しているときこそ逆にチャンスだと考えていたのだ。

そして、アメリカの鉄道会社である、バーリントン・ノーザンの株を購入し同社を買収。

その後、2021年には、88億ドルの利益を手に入れたのだ。

また、株式市場が大暴落する中で利益を手に入れたのはバフェットだけではない。

弱気相場で大儲けした著名投資家たち


著名なヘッジファンドマネージャーの一人であるジョン・ポールソンは、
不動産バブルが崩壊する中、150億ドルの大金を稼いだ。

そして、JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEO(最高経営責任者)は株式市場暴落時に、自身の銀行の株式に投資した。

その後、株価が大きく上昇し3倍以上に…
18億ドルも資産を増やしたのだ。

このように、リーマンショックで株式市場が大暴落する中、大金を稼いだ投資家たちがいた。

ただ、これを聞いたとしても今の市場に対しては悲観的になってしまうかもしれない。

なぜなら、2022年は年初から株式市場が大暴落。

一時期、25%ほど価格が下落したこともあった。

出所:Trading view

このような状況だと、投資を控えたくなる気持ちも分かる…

ただ、バフェットはこんなことも言っている。

「コマドリ*を待っていれば、春は終わってしまうだろう」
*アメリカではコマドリを見るようになると、春の兆候だと言われている。

つまり、株式市場が回復するのを待っていては
遅いということ。

では、まだ株式市場が回復する前の今
どのような行動をすればいいのか?

そして、何に投資をすれば
この“チャンス”を掴むことができるのだろうか?

弱気相場でチャンスになる銘柄とは?

1929年の大恐慌以来、
私たちは26回の弱気相場を経験してきた。

その経験を経て、
あるパターンが見えてきたのだ。

これは、過去の弱気相場における「小型株」と米国株の市場平均とも言えるS&P500種株価指数のパフォーマンスを比較したもの。

これを見ると、小型株がS&P500種株価指数のパフォーマンスを上回っていることがわかる。

そして、過去10回の弱気相場のうち、小型株は9回プラスのリターンが出ており、

弱気相場の後半に平均17%のリターンを達成し、1年後には27%を超えていたのだ。

つまり、弱気相場の中では小型株へ投資をすることでリターンが得られる可能性が高くなるということ。

実際、個別の企業を見ても過去の弱気相場で小型株が大きなリターンを出していることがあった。

例えば、米国で不動産事業を行うメリテージ・ホームズ(NYSE: MTH) は

2000年3月から2002年10月にかけ、632%という驚異的なリターンを記録した。

出所:Trading view

また、当時は小型株だった米国の小売業であるチコズ (CHS) も同様に上昇した。

同じ時期に、株価は581%上昇したのだ。

出所:Trading view

そして、健康関連食品を販売するメディファスト (NYSE: MED) も同様。

弱気相場の終わりまでに484%株価が急上昇した。

出所:Trading view

このように、弱気相場で、小型株の中では株価が大きく上昇した銘柄があった。

もちろん、だからといって全ての小型株でリターンが得られるとは限らない。

小型株投資で注意が必要な点とは?


例えば、燃料電池自動車などを扱うニコラ (Nasdaq: NKLA) 。

この企業は2020年6月に上場した後、株価は500%急上昇した。


出所:Trading view

業界関係者は、同社が「次のテスラになる」と言うほどだった。

ただ、この企業にはある問題があったのだ。

それは、収益がしっかり出ていなかったこと。

このことが、市場に明るみになった途端、同社の株を一気に売る投資家が殺到し、株価は高値から95%以上下落。

現在、株価は3ドル付近になっている。
*2023年2月時点

また、ゴールドマン・サックス出身のジョン・モリソン氏はこのようなことを言っている。

「小型株で構成された指数、ラッセル2000のうち最もパフォーマンスが悪かった5銘柄を見ると、前年比でマイナスの収益を記録していた」

そのため、小型株へ投資する際は収益をしっかり出ているか?に注意しなければならないということだ。

いずれにせよ、過去を振り返ってみると小型株は弱気相場で市場平均を上回るリターンを出してきた。

なので、企業の収益に注意しながらも小型株への投資を検討してみてはいかがだろう。

イアン・キング

P.S.

イアンさんの投資戦略とイアンが「次に来る」と考える3つの銘柄をまとめた、 電子書籍を先着5,000名限定で無料でプレゼントしています。

詳細はこちらからご覧ください。

P.P.S

Financial ダイレクトの公式Twitterを開設しました。経済や金融に関する情報をタイムリーにお届けしますので、ぜひフォローしてチェックしてみてください。


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!